POWERレビュー
今でこそ殆どのアルバム名や曲名が原題のまま記載されてますが
70〜80年代のHR/HMの世界では曲名やアルバム名に和訳がよく使われてました
プログレッシヴロックの世界ではかなり和訳が使われてますね
有名な所だと、KING CRIMSONの21世紀の精神異常者とかPINK FLOYDの原子心母とかがあります
HM/HRだと、BLACK SABBATHの血まみれの安息日やVAN HALENの暗闇の爆撃機やHELLOWEENの守護神殿ってのがあります
こういった和訳の題名ってのは、結構訳す人のセンスが問われますよね
私が今ままで一番センスを感じたのは、上でも書いてありますが
PINK FLOYDの原子心母ですね
原題はATOM HEART MOTHERと言って、そのままって言えばそのままですが
そこには限りないセンスを私は感じます
和訳というのは、一歩間違えれば途方もないダサさを醸し出してしまいます
さて今回紹介するCDはPOWERというバンドのJUSTICE OF FIREです
アルバム名の和訳は炎の女神
キテルね
この時点で何かがキテルね
プンプンとダサいエッセンスがしてきますね!!
このアルバム、今では珍しいと言える程
全曲の題名が日本語に訳されてます
ちょっと曲名と和訳を対比させてみましょう
1 Prelude To Apcalypse 序章:ヨハネの黙示録 2 Hands Over Time 超時空戦士 3 Firewalk 偽りへの道 4 Rising Son(Through The Eyes Of God) 神の国からの救世主 5 An Evil Presence 邪悪の化身 6 Deceiver Of Truth 背徳の伝道者 7 The Vision 導かれし明日 8 Justice Of Fire 炎の女神 9 Eternally 永遠なる悲炎 10 Above & Beyond 遥かなる天地 11 Burning Desire 炎の欲情
これを訳した人はセンス零です
多分本人は真面目にやってると思うんですが、何かが空回りしてます
そもそも原題から遠く離れすぎてます
超時空戦士なんて題名なんて素晴らしいとは思いませんか??
一体何処で熱い戦いを繰り広げてくれるのかが楽しみでなりませんね
訳した人の頭の中がどっかの時空に逝ってるんじゃないですか??
Firewalkが偽りへの道になってるし、The Visionが導かれし明日って、もう全然違うジャンよ
きっと訳した人が勝手なイメージでつけちゃったんでしょうね
周りに止める人とかいなかったんですかね
こういう人に訳させてるから
泣かず飛ばずでアルバム一枚で消えちゃうんですよ、きっと
極めつけはなんと言っても炎の欲情でしょう
ここまでくるとHeavy Metalではなく奥様大好き昼のメロドラマって感じですよね
しかも超泥沼不倫劇のメロドラマに違いあるまい
あとアルバム自体の評価なんですが
帯には結構そそられる言葉が満載されてます
どうよ??
様式美を貫く正統派パワーメタルの新たなる権化「パワー」!!
超美形クラシカル速弾きテクニカルギタリスト、ダニエル・ダレイにハイトーンVo、ツーバスDrを要した戦士達は早くも名曲「HANDS OVER TIME」というメタル兵器をここに完成させた
もはやこの美学からは誰も逃れられない
もう騙す気マンマンっすね
や、実際私も騙された口なんです
つうか戦士って何よ??戦士って
やっぱり超時空戦士なの??
別に君ら闘ってないでしょ??
それとメタル兵器って何よ??メタル兵器ってマジ何??
だから君ら何と闘ってるの??
一番最後のなんか凄いよね
もはやこの美学からは誰も逃れられないって
逃れるも逃れられないも
こんな音楽じゃそもそも捕まらないって
音的には本当に大した事ないですしね
別に様式美は貫いちゃいないし
Voも高音は結構声出すの苦しそうだしね
唯一聞けるのは名曲って書いてあるHANDS OVER TIMEぐらいですか
とは言ってもアルバム全体の相対的な評価で考えるとまぁいいんじゃん??ぐらいの出来
まだメタル初心者だった頃に買っただけで今じゃ絶対に買わないアルバムですね
興味がある人は聞いてみてはどうですか??
大して売れなかったんで中古で探すのは大変かもしれませんが
ディスクユニオンとか行けば300〜500円ぐらいの捨て値で売ってますんで手軽に聞けますよ
マクドナルドで一回食べるのを我慢すればいい値段ですしね
私だったらこんなん買わずにマックで食べますけど